【モロッコ】迷宮都市フェズのおすすめ観光スポット5選【世界遺産】

モロッコ

モロッコのフェズに旅行しようと考えているけど「フェズでおすすめの観光スポットはどこかな?」「旅行できる日数が限られているから、一度にまとめて回れないかな?」とお悩みではありませんか?

今回の記事は、モロッコの北東部に位置する都市「フェズ」でおすすめしたい観光スポット5つをまとめました。フェズは「世界一の迷宮都市」と言われ、旧市街は複雑な街で魅力的です。

今回ご紹介する5つの場所は、入り組んだフェズの街でも大きい道を歩いていくので迷うことなく辿り着けますので、ぜひ参考にしてくださいね。※もし迷ってしまったらお店の人に聞いてみてくださいね。

Misato
Misato

この記事は以下のような人におすすめ!

  • 世界遺産が好きで、フェズの迷宮都市を楽しみたい
  • モロッコが好き!
  • イスラム文化が好き
  • 旅行できる日数が限られているから、まとめて回りたい

世界一の迷宮都市と言われている「フェズ」の旧市街を歩くときに、ぜひ覚えていただきたいのが標識です。モロッコ国内では、旧市街のことをメディナと呼んでいます。

六角形の標識の意味は「その先行き止まり」で、スーク(市場)を歩いていると道を塞ぐようにあるバーが、荷ロバが通ってはいけませんよという合図です。フェズの街だけではなく、モロッコの町ではロバが荷物を運んでいます。下を向いて色々なものに当たらないように気をつけてくださいね。

それでは、世界遺産の街「フェズ観光」でおすすめする5つのスポットをご紹介します!

ブー・ジュルード門

ブー・ジュルード門
ブー・ジュルード門

ブー・ジュルード門(Bab Bou Jeloud)は、フェズの旧市街の西側の入り口にあり、フェズ旧市街のシンボルです。ここが迷路への入り口で、道を迷いたくない人は、メインストリートを真っ直ぐ歩き、脇道などの細い道へ入らないように気をつけてください。

ブー・ジュルード門
アラベスク模様のモザイクが美しい

1913年に造られ、美しくモロッコらしいアーチの間から見る四角い二つの塔は、モスクとマドラサのミナレットです。ミナレットとはモスクやマドラサにある塔で、1日5回の礼拝の時間をこの塔から呼びかけるためにあります。モロッコの街を歩いていると聞こえてくるので、「イスラム圏に来たな」と体感します。

ミナレット
スピーカーがついています

また、ブー・ジュルード門で見られる3つのU字アーチは、ムーア式建築の特徴です。偶像崇拝の禁止されたイスラムだからこそ生まれた美しい装飾です。

門の表はフェズのカラーとされる「青」。門の内側は「エメラルドグリーン」でアラベスク模様のモザイクが装飾されています。緑色は、イスラムで天国を表す色なんです。

9世紀に建設されたフェズエルバリ(Fès El Bali)は、フェズ旧市街の一部の地域のことを言います。アラビア語で「古いフェズ」と言う意味で、歴史ある街並みを楽しめます。1981年に「フェズ旧市街」として世界遺産に登録され、そんな歴史あるフェズの入り口このブー・ジュルード門から始まります。

Misato
Misato

英語で「ブルーゲート(Blue gate)」と呼ばれているので、ブルージュード門だと思っていたら、ブー・ジュルード門でした。名前を間違って覚えていました。

スーク(市場)でお買い物を楽しもう

フェズは革製品が有名

モロッコにはスークと言われる「市場」があります。モロッコらしいデザインの雑貨や、フェズは革製品が有名なのでバッグやお財布を見たりなどお買い物を楽しんでくださいね。細かい道が入り組んでいますので、迷子にならないよう気をつけてください。

Misato
Misato

無料で案内するよという声をかけられても、チップを要求されたり、拒否したら変な場所で置いてかれたりするようなので、話しかけられても断るようにしましょう。断るのが苦手な方は、無視する方が早いです。(モロッコとインド人はなかなか折れませんが)

乳製品のデザート

スークの中には、バックや雑貨だけでなく食べ物のお店もあります。モロッコの若い女の子たちが写真のスイーツを食べていて、「それ何?美味しい?」と聞いて、私も食べてみました!弾力はプリンのようで、味はもっとミルキーでした。

砂糖の塊

これは砂糖の塊のお菓子で、マシュマロかな?と思って買ったら想像とは全く違う味で驚きました。スークで売っているお店を何軒か見て、気になって買ってみました。

海外へ行ったらこう言った市場で現地の方も食べているものを、食べてみたいですね。まだまだ自分が知らない食べ物で溢れているので、いろいろな物を試して様々な文化に触れていきたいです。

Misato
Misato

フェズでしてみたいこと、ぜひコメントやTwitterで教えてくださいね!

ブー・イナニヤ・マドラサ(神学校)

ブー・イナニヤ・マドラサ(Madrasa Bou Inania)は、14世紀に建てられたイスラム教の神学校です。モロッコに存在していたイスラム国家マリーン朝のアブー・イナーン王(أبو عنان فارس بن علي‎)によって建てられました。

ムスリムではない私たちに一般公開されており、この中庭のみ見学ができます。普段見ることができない場所を見させていただけるのは、とても嬉しいことですね。

フェズでは見学ができるマドラサがここを含め2つあります。もう一つのマドラサと比べてブー・イナニヤ・マドラサは3倍くらい広いそうです。ゆっくりイスラムの芸術を眺めるのがおすすめです。

また、マドラサは神学校なので、入り口の扉を閉めるとメディナの騒がしさから切り離され、落ち着いた空間が広がっていることに気がつくと思います。ぜひ音にも注目してほしいなと思います。この木の扉の装飾も精密なのでぜひよく見てくださいね!

大理石の中庭
中庭

大理石でできた中庭の中央にあるのは、身を清めるための水盤です。こちらのマドラサでは大理石だけでなく、アトラス杉という北アフリカのモロッコやアルジェリアに自生する木が使われています。

イスラム教の聖典コーラン(クルアーン)を学ぶために、フェズにきた学生が勉強した場所です。コーランを暗記するには最低4〜5年必要だと言われています。このお部屋のようになっている場所で、勉強をしていたのかなと思うと歴史ある建物って素敵ですね。

大理石と木の組み合わせ美しいですね。偶像崇拝が禁止されていたため細部まで美しく、表現されています。色の組み合わせ方もイスラム建築らしく、様々な色を使っています。

ステンドガラスも全て同じデザインではなく、違うデザインでカラフルで複雑。柄と柄が組み合わさると騒々しく思うのに、なぜイスラムの芸術は美術なのでしょうか。不思議でとても興味深いです。

このドアの先は観光客は入ることができませんが、少し覗いてみました。ダメと言われると余計気になってしまいますね笑

こちらのマドラサは中庭しか見学ができませんが、学校と宿舎の役割をしています。2階が宿舎で、上から見下ろす景色はどんな風なんでしょうか?気になります。

ミナレット

ブー・イナニヤ・マドラサのミナレットです。1日5回の礼拝時に礼拝を呼びかける「アザーン」は、ここから聞こえます。また、各ミナレットから音を出しているので、イスラム圏に行った方なら分かるかと思いますが、いろいろな場所で流れるアザーンが入り混じっています。

私は、教会建築やモスクへ行って建物を見るのが大好きです。中々入ることの出来ない、こういったイスラム建築へ見学させていただけるのは、嬉しいことです。

モロッコの植物が好き!という方はこちらの記事をチェックしてみてください。世界中から取り寄せられた植物やサボテン、竹などを見ることができます!

基本情報

ブー・ジュルード門から歩いて5分くらいにあります。Googleマップを見ながらまっすぐ歩いたら辿り着いたので、多分迷うことがないと思います!(もし迷ってしまったら、お店の人に道を聞いてくださいね!)

入場料は20MAD(日本円で約260円)です。中庭しか見学をすることができませんが、フェズのメディナの中にあるとは想像できないほど美しい場所なのでぜひ行っていただきたいです。

また、日本人にはもう一つのマドラサ「アッタリーン・マドラサ」が人気のようですが、ブー・イナニヤ・マドラサも素敵ですよ!

Misato
Misato

午前中は観光客があまりいないので、ゆっくりみたい方は午前中がおすすめです!

名前Madrasa Bou Inania
住所3268+VW6, Rue Talaa Sghira, Fes, モロッコ
営業時間9:00-18:00
定休日
入場料20MAD

アッタリーン・マドラサ(神学校)

アッタリーン・マドラサ(Al Attarine Madrasa)は、ブー・ジュルード門から13分ほど歩いたらある神学校です。大理石で作られた水盤も素敵です。

ブー・イナニヤ・マドラサと違い、中庭が小さいですが高さがある気がします。また、ブー・イナニヤ・マドラサは白の大理石が敷き詰められていましたが、アッタリーン・マドラサはモノクロでデザインされています。

左が、ブー・イナニヤ・マドラサ。右がアッタリーン・マドラサ。比較してみました。

1323〜1325年にかけて、ウトマーン2世によってブー・イナニア・マドラサと同じマリーン朝時代に建てられました。

アッタリーン・マドラサは、「香水職人のマドラサ」を意味し、フェズの歴史的なスパイスと香水の市場の入り口に位置していることから、その名が付けられました。

1階

こちらのマドラサは2階に登れて、宿舎の様子を見ることができます。

2階です
2階です

2階の宿舎は暗いので独房のように感じましたが、個室でそれぞれ郵便受けのようなボックスやベッドがありました。電気はあったのでしょうか?薄暗い雰囲気で勉強はできたのか不思議に思いました。

ミナレットが見えます

上の階からマドラサの外を見ると、イスラム教のシンボルである綺麗な緑色が使われた屋根とミナレットが見えました。

マドラサは学者や教師を育成する高等教育施設で、後に大学になったものも多いそうです。日本で云う寺子屋みたいな場所だったんですね。

基本情報

名前Al Attarine Madrasa مدرسة العطارين
住所328G+2GJ, Rue Talaa Kebira, Fes, モロッコ
営業時間8:00-18:00
定休日
入場料20MAD

タンネリ工場を見学

タンネリ工場

タンネリとは動物の毛皮を革にする「皮なめし工場」のことで、フェズと言えばこの景色が有名です。ここでは、働いている人や革にする工程を見ることができます。

Misato
Misato

アンモニア臭と獣臭で強烈ですので、行くのに少し勇気がいるかもしれません。

羊の皮や塗料の匂いで息が詰まりそうなので、ミントの葉をもらえるので鼻に当てておくのをお勧めします。私はマラケシュからフェズへ行くまでに皮の匂いを街中で嗅ぎ慣れていたので、まだ大丈夫でしたが、下に行くのはきっと耐えられないと思います。

タンネリ工場までの道を歩いていると、中国人団体客が建物に入って行くのを見かけたので、私も後をついていきました。

ミントの葉
ミントの葉を鼻に入れて匂いを緩和させる

ミントの葉を私ももらい、階段を登っていくと革製品を取り扱うお店でした。ここのベランダからタンネリ工場を見ることができました。

タンネリ工場

ちなみに日本は湿気があるので、中々このアンモニア臭と獣臭が消えないです。3年経った今でもマラケシュで買ったバブーシュに鼻を当てると匂います。買った時よりはマシになりました。

タンネリ

奥の白い釜は石灰と鳩のフンが入った液体で、皮を漂白するときに使うそうです。鳩のフンに含まれるアンモニアが皮を柔らかくします。

茶色の窯は皮を染める染色料がパレットのように入っています。緑色はミント、黄色はサフラン、赤色はポピーなどで、植物を使用して色をつけています。

穴に入って皮をつけ、水分を含んだ重い皮を持ち上げ干すなど重労働です。自分も染まってしまわないのか気になるところです。

そのあとは、皮をなめらかにする作業。傷つけないよう、刃物で余分な皮脂を削ります。約1000年も変わらず、このような工程を踏んで皮から革へと作っています。

基本情報

タンネリ工場を間近で見たい!という方は、タンネリ工場の入り口にいるたくさんの客引きの中から、妥当な金額をいう方に連れて行って貰えば見えるようです!値段は必ず比較してぼったくられないように気をつけましょう。

名前Chaouwara Tanneries
住所21 Rue chouara, Fes, モロッコ
営業時間9:00-19:00
定休日
入場料

まとめ

モロッコの世界遺産、迷宮都市「フェズ」でおおすすめの観光スポット5つをご紹介しました!

イスラムの文化と芸術をゆっくり見ることのできるマドラサや、なんでも手に入るスーク。フェズと言えばで有名なタンネリ工場など、絶対押さえておきたい場所がまとまっています。ぜひ一日中フェズの旧市街で観光を楽しんでくださいね!

フェズでおすすめの場所があれば、コメントやTwitterでぜひ教えてくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました