ヨーロッパに行きたいな、ヨーロッパを周遊したいと考えているけど「ビザって何があるの?」「シェンゲン協定って聞いたことがあるけど、どういったもの?」「ヨーロッパに観光目的でどれくらい滞在できるの?」とお悩みではありませんか?
シェンゲン協定(Schengen Agewwmwnt)は、ヨーロッパ諸国間で出入国審査なしに国境を越えることを認める協定のことです。加盟国の人、物、サービス、資本が自由に移動できるよう結ばれたもので、現在27カ国が加盟しています。シェンゲン協定の加盟国は、EU加盟国とは異なるのでご注意ください。
今回の記事は、ヨーロッパへ行くのなら必ず知っておきたい「シェンゲン協定」のメリットについて詳しくまとめました。
今回の記事はこんなお悩みをお持ちの方におすすめ!
- シェンゲン協定があればどのくらい滞在できるの?
- シェンゲン協定に加盟国している国ってどこがあるの?
- シェンゲン協定をうまく利用するポイントが知りたいな
2019年にヨーロッパを3ヶ月周遊した筆者Misatoの旅から、メリットとうまく活用するポイントをご紹介します!
シェンゲン協定 のメリット「渡航前に準備する必要がない」
シェンゲン協定とは、加盟国で移動する際の出入国審査を免除しましょうという協定です。このシェンゲン協定を取得するために、何かしなければいけないというわけではなく、以下の入国条件が整っていれば大丈夫です。ビザと違って事前に申請したり、お金を払ったりしなくても良いのがシェンゲン協定のメリットですね。
入国条件
- パスポートの有効期限がシェンゲン協定の加盟国の出国時に90日以上必要
- ビザ(査証)
90日以内の観光であればビザ不要(過去180日以内に合計90日以下)です。しかし、90日以上または観光以外の目的の入国には大使館にてビザの発行が必要です。
また、パスポートの有効期限がシェンゲン協定国からの出国予定3ヶ月(90日)以上残っていることと、10年以内に発行されたあパスポートである必要があります。
外務省 海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_schengen.html
対象外の国
日本のパスポートを持っていればシェンゲン協定加盟国へ行く際に何も申請する必要がありませんが、モロッコやインドなどの国々のパスポートを持っている方はビザの申請が必要です。
詳しくはこちらのページをご覧ください。シェンゲン協定についてまとめました。
入国の流れ
- ステップ1入国審査
- ステップ2荷物受け取り
- ステップ3税関
ステップ1の入国審査では、入国審査官にパスポートを提示します。渡航目的が観光であれば「Holiday(ホリデー:休暇)/Vacation(ヴァケーション)」が1番言いやすくて通じます。入国審査でよく聞かれることは以下です。簡単な英語で大丈夫!
- 入国・滞在の目的
- 滞在日数
- 滞在場所・滞在先
日本のパスポートを持っていると大体何も聞かれないか、滞在の目的だけ聞かれて終わりです。日本人であることを誇りに思う瞬間です。
観光目的で「Sightseeing」と答えても通じなかったことがよくあるので、”holiday”や”vacation”と答える方をおすすめします。
入国審査の後は、荷物受け取りです。手荷物受け取りのターンテーブルで荷物をピックアップします。そして、税関は申告するものがある場合のみ、荷物とパスポートを提示して審査します。観光目的の方の多くは、税関で申請するものがないと思います。
最大90日間、加盟国に滞在ができる
日本人が加盟国を旅行する際は、ビザ無しの滞在可能期間は「あらゆる180日の期間内で最大90日間」と決まっています。
難しいように聞こえますが、90日間シェンゲン協定加盟国で滞在したのなら90日後に出国しないと、加盟国に滞在することができません。
このルルールを破ってしまうと、罰金や国外退去、入国拒否等の処置を受ける場合があります。卒業旅行などでヨーロッパを周遊しようと考えている方は、滞在日数を把握し、90日を超えないよう旅行の計画を立てましょう。
シェンゲン協定加盟国は27カ国
シェンゲン協定に加盟している国は2023年2月現在で27カ国です。クロアチアは2023年の1月1日に新しく加盟しました。陸路と海路は2023年1月から、空路は2023年3月26日から出入国管理を原則廃止だそうです。なので、飛行機でクロアチアへ行く場合のみ、従来の入国条件をチェックしてください。
EU非加盟国だけれどもシェンゲン協定加盟国:ノルウェー、アイスランド、スイス、リヒテンシュタイン
シェンゲン協定に加盟していない欧州連合(EU)加盟国は6カ国あります。なので、ヨーロッパだからと言ってシェンゲン協定加盟国だ!と思わないように注意してください。
シェンゲン協定非加盟国:イギリス、アイルランド、ブルガリア、キプロス、ルーマニア
これらの国々へ行く際は、各国の入国条件をよく読み渡航してください。
参照
European Commission,Schengen Area:https://home-affairs.ec.europa.eu/policies/schengen-borders-and-visa/schengen-area_en
schengenvisa: https://www.schengenvisainfo.com/schengen-visa-countries-list/
こんな旅の仕方もある!「合計90日以上ヨーロッパに滞在したい」
「観光目的で3ヶ月(90日)以上、ヨーロッパに滞在したい!」という方は、こんな方法もあります。
シェンゲン協定加盟国90日間滞在後、非加盟国でビザ無しで3ヶ月滞在できる国に90日間滞在してまたシェンゲン協定加盟国に戻ってくる。そうすると「あらゆる180日の期間内で最大90日間」を守ってヨーロッパに合計90日以上滞在することができます。
- 0日日本出国
- 90日フランスで90日滞在
- 180日イギリスに90日滞在
- +90日フランスに戻ってくる
同じ国に滞在を繰り返すのもいいですし、連続でもいいです。
例えば、シェンゲン協定加盟国のフランスに30日間滞在した後は、シェンゲン協定非加盟国のイギリスに10日滞在する。シェンゲン協定加盟国のイタリアに60日滞在して、合計90日滞在をするというパターンもできます。
ちなみにイギリスは観光目的の場合、ビザ申請をせずに入国日から最長6ヶ月滞在することが可能です。
日本パスポートを持っているとあらゆる国で「ビザ申請をせずに滞在」することができるので、ありがたいです。(観光目的に限る)なので、うまくこういったルールを活用して旅を楽しみたいですね!
実際に私がヨーロッパを周遊した時のルートはこちら
まとめ
今回ご紹介した「シェンゲン協定」は、ヨーロッパへ旅行・滞在するのならば必ず知っておきたい情報です。日本のパスポートを持っている方でヨーロッパへの目的が観光であれば、ビザを申請せずに最大90日間滞在ができます。
シェンゲン協定加盟国だけでなく、多くの国で日本のパスポートを持っていればビザ申請無しで短期であれば観光ができます。
ビザの申請は、「英語でめんどくさいしお金がかかる」など海外へ行くことの大きなハードルになってしまいます。しかし、ヨーロッパの多くの国が加盟しているシェンゲン協定があることでそのハードルが取り除かれます!
ぜひ日本のパスポートを持っている方は海外へ行くことにチャレンジしてみてくださいね!この記事が、これからヨーロッパへ行こうと考えている方の参考になれば嬉しいです!
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