ヨーロッパに旅行したい!と考えているけど「ETIAS(エティアス)って何?」「ヨーロッパに旅行するのに事前に何か申請しなければいけないの?」「ビザとは何が違うの?」とお悩みではありませんか?
今回の記事は、ヨーロッパへ旅行する前に事前に申請しておかなければいけない「ETIAS(エティアス)」について解説します。シェンゲンビザとは異なり、2025年5月より導入予定で日本のパスポートを所持している方は必ず申請する必要があります。
今回の記事はこんなお悩みをお持ちの方におすすめ!
- ETIAS(エティアス)とは何?
- 事前に申請しなければいけないの?
- お金がかかるの?
- どこに旅行するときに関係するの?
- シェンゲン協定と何が違うの?
- いつ始まるの?
新しく始まるETIASについて、わからないことがたくさんあるかも知れません。一つずつ丁寧に解説していきます。ETIASは2025年5月から導入予定の新制度なので事前にこの記事で情報をチェックしておきましょう!
シェンゲン協定(Schengen Agewwmwnt)は、ヨーロッパ諸国間で出入国審査なしに国境を越えることを認める協定のことです。加盟国の人、物、サービス、資本が自由に移動できるよう結ばれたもので、現在27カ国が加盟しています。
シェンゲン協定の加盟国は、EU加盟国とは異なるのでご注意ください。また、非加盟国はシェンゲンビザを取得する必要があります。(日本は加盟国)
詳しくはこちらの記事をお読みください。
ETIAS(エティアス)とは?
ETIAS(エティアス:欧州渡航情報認証制度)は、ビザが免除されている国民がシェンゲン協定加盟国である一部の国に、ビザを取得することなく入国ができる制度です。
ヨーロッパ諸国へ入国する際に必要となる「事前渡航認証システム」のことです。
アメリカのESTA(エスタ)や カナダのeTA(イースタ)で導入されている仕組みが、ヨーロッパでも開始されるとイメージするとわかりやすい!
ETIASは一般的なビザと異なります。ビザ免除渡航者(例えば日本のパスポートを所持している方)は、引き続きビザ免除で入国可能ですが、入国条件として渡航前にETIASのオンラインでの申請・許可が必要となります。
シェンゲン協定内の安全と治安を強化し、違法な移民やテロリストの侵入を防ぐために設けられるものです。シェンゲン圏加盟国にビザなしで入国できる非EU加盟国の市民が対象となります。
ETIASの申請が必要な国はこちらをご参照ください。(日本を含む約60カ国の国民に適用されます)
(エティアス:European Travel Information and Authorisation System)
ETIAS(エティアス)とシェンゲンビザの違い
シェンゲンビザはビザで、ETIASはビザではありません。ETIASは欧州渡航情報認証制度です。
現在多くの渡航者はビザを申請することなくシェンゲン協定加盟国に観光目的での滞在が可能です。しかし、ビザ免除がされていない国も存在しており、そういった国籍の渡航者は大使館や領事館でシェンゲンビザの申請が必要です。
一方ETIASは、現在ビザ無しでヨーロッパに渡航できる渡航者(日本やアメリカなど)が取得すべき電子渡航認証です。
事前に申請が必要 | ビザ免除国 | ビザ非免除国 |
ETIAS(ビザでは無い) | ○ | ×(ビザを取得したのならば) |
シェンゲンビザ | × | ○ |
ETIASとシェンゲン協定の違いではなく、ETIASとシェンゲンビザは違いがあるということですね。
少しややこしいですが、ヨーロッパへ渡航する前には知っておかなければなりません。
私の説明で間違っている部分がありましたら、教えてくださいね!
a Schengen visa procedure can take up to 15 days and sometimes be extended up to 30 or 60 days, the online ETIAS application only takes a few minutes to fill in.
Schengen Visa » ETIAS: https://www.schengenvisainfo.com/etias/
シェンゲンビザは最大15日、長くて30〜60日取得に時間がかかっていましたが、ETIASは数分で入力が完了します。申請に時間が掛からなくなったという面で、ビザ非免除国の方々にメリットがあります。
ETIASが必要となる国は現在30カ国
ETIASが必要となる国は現在30カ国でシェンゲン協定加盟国と同じです。(2024年9月現在)
最新情報はEU公式ウェブサイトをチェックしてください。https://travel-europe.europa.eu/etias/who-should-apply_en
ETIAS申請費用と有効期限
今までシェンゲン協定により日本などのビザが免除されている国籍の方は、ビザの取得が必要なかったので費用がかかりませんでしたが、これからは7ユーロかかる見込みです。
まだ確定では無いようですが、大人7ユーロ、18歳未満と70歳以上は無料となる見込みです。また、年齢に関わらず申請が必要ですので、申請を忘れないようにしてくださいね!
オンライン申請のため、デビットカードやクレジットカードでの決済が可能です。銀行振込やコンビニ決済等は利用できないようです。
さらに、ETIASの有効期限は原則3年間となります。有効期限内であれば何度でも対象国に渡航することが可能です。しかし、3年以内にパスポートの有効期限が切れる場合は、ETIASの有効期限も切れますのでご注意ください。(先にパスポートを更新する方が良さそうです)
ETAISで滞在できるのは90日
ETIASの滞在期間は一度の渡航につき90日です。90日以上滞在する場合や、就労を伴う場合はビザの取得が必要ですのでご注意ください。
※第3国へ向かうためにETIASが必要な国でトランジット(乗り継ぎ)をする場合もETIASの申請が必要となりますのでご注意ください。
さらに滞在可能期間については、シェンゲン協定の「あらゆる180日の期間内で最大90日間」というルールと同じです。(https://www.schengenvisainfo.com/visa-calculator/)
このルールがいまいちわからないよという場合は、こちらの記事をご覧ください。シェンゲン協定についてまとめました。
申請で必要な情報は何?
ETIASの導入は2021年後半を予定しておりましたが、2023年11月に変更となり、その後2024年に開始されると言われていましたが、2025年の5月導入予定と何回も延期をしています。
いつ始まっても対応できるよう事前にEITASの申請に必要な情報をチェックしておきましょう!
※ETIASを取得していてもヨーロッパ諸国への入国は管理官に委ねられています。
ETIAS申請に必要なもの
オンライン申請は最大で10分かかるようです。
- 期限が有効なパスポート
- パソコンやスマホなどのオンライン申請が可能な端末
- デビットカードまたはクレジットカード(VISA, MasterCard, JCB, Diners, American Express, paypal )
3年以内にパスポートの有効期限が切れる場合は、ETIASの有効期限も切れますのでご注意ください。
また、オンライン申請ですので携帯などのオンライン申請が可能な端末やクレジットカードが必要となります。
申請者の基本情報
- 生体情報(Biometric information)
- 名前(First name, Last name)
- 生年月日(Date of birth )
- 出生した地(本籍地である必要はない)(Place of birth)
- 現在の国籍(Information regarding your citizenship)
- 自宅の住所(Address)
- メールアドレス・電話番号(Email and phone number)
- 現在の就労先や在学先に関する情報(Education and work experience)
- 最初に入国を予定している国(First EU country you intend to visit)
- 適格性に関する質問(健康状態、戦地への渡航、強制退去や拒否された場所、犯罪歴について)(Background and eligibility questions will inquire about your medical condition, travel to war countries or places where you were deported or rejected, as well as criminal records)
ETIAS申請で必要なこれらの質問で、渡航者が安全で入国に相応しいかどうかを判断します。渡航者も市民も安全に過ごすために必要なシステムのようです。
- ETIASは、渡航者が安全なの人かどうか審査するために必要
- 入国に相応しい人物かどうか事前の申請で判断する
まとめ
- 2025年5月からヨーロッパへ旅行する際はETIASのオンライン申請が必要
- 渡航する前に申請が必要になった
- パスポートの有効期限を確認する
- 一度の渡航で最長90日滞在が可能
- 年齢に関わらず申請が必要
2025年5月からはビザ免除国でもETIASという認証制度のオンライン申請が必要になります。現在、ETIAS申請対象国はシェンゲン協定加盟国と同じです。
2025年以降ヨーロッパへ渡航する際は、どの国でも事前に申請する書類がないかどうかチェックする事が大切ですね。
コメント