今回の記事では、中東に位置するレバノン共和国の首都ベイルートについてご紹介します。
2023年6月28日に1日ベイルート観光をしてきたので、その時に撮った写真や感想をお伝えできればと思います。
現在、レバノンは外務省の海外安全ホームページでレベル4の避難勧告が出ているので「行ってみてください」とおすすめすることはできませんが、「こんな街なんだよ!」という素敵な面をお伝えできればと思います。
実は、レバノンはレバノン料理が世界でも美味しいと有名。そんな魅力あふれるレバノンをお伝えできればと思います!
今回の記事はこんなお悩みをお持ちの方におすすめ!
- レバノンってどんな国?
- ベイルートの街並みを知りたい!
- 良いイメージが無いけれど、何があるの?
- レバノンに行ってみたかったな
レバノンの首都ベイルートは、イスラム教とキリスト教が共存する街です。
モハメド・アル・アミン・モスクのように大きなモスクもあれば、街角にはマリア様の像があったりと面白い街でした。
皆さんも観光した気分になれるよう写真多めでご紹介していきます♪
レバノンってどんな国?
レバノン共和国は中東に位置する、多様な文化と歴史が豊かに交錯する国です。地中海に面した美しい海岸線から、壮大な山岳地帯まで、自然の多様性に富んでいます!
首都のベイルートは、多文化が共存する都市です。歴史的な建造物が立ち並ぶ一方で、ショッピングやナイトライフも楽しめます。国立博物館やアメリカン大学ベイルートなど、文化的なスポットも訪れる価値があります。
レバノンの航空会社「ミドルイースト航空」に乗ってみた!
私は、ヨルダンからレバノンの航空会社「ミドルイースト航空」の飛行機に乗ってベイルートに行きました!ミドルイースト航空はレバノンの国旗🇱🇧にも描かれている大きな杉の木がトレードマークの航空会社です。
ベイルートには「ラフィク・ハリリ国際空港」があり、空港から市内までは夜遅かったためタクシーで移動しました
今回宿泊したホステルが可愛かった!
今回宿泊したホステルは、「The Grand Meshmosh Hotel(ザ・グランド・ミシュマシュ・ホテル)」です。一階がレストランになっていて、朝ごはんはここで食べることができました!
朝食付きのホステルで、朝になると1階にビュッフェ形式で朝ごはんが用意されていました。
レバノン料理は世界中でも美味しいと有名なので、これを楽しみにしていました!中東のお料理には豆が使われるものが多いです!こんなに種類が豊富で、お野菜もたくさんでデザートのケーキやフルーツポンチェもありました!
見慣れないお料理ばかりなので、少しずつ全種類食べました!
「The Grand Meshmosh Hotel(ザ・グランド・ミシュマシュ・ホテル)」の横には、St.Nicolas Stairs という人気の写真スポットがあり、そこから建物を見るとこんな感じです。
女性専用のドミトリーは2階にありました!
St. Nicolas Stairsは人気の写真スポット
St. Nicolas Stairsは人気の写真スポットです。この可愛らしい階段にはレストランが立ち並びます!そしてその途中に私が泊まっていたホステルもありました。
ここに写真を撮りに来る観光客が大勢いましたよ!
ホステル近くの大通りはレストランやカフェ、バーなどが立ち並ぶ道で、日本食レストランも数店舗あり驚きました!
こんな遠い国でも日本食が好まれているだなんて嬉しい限りです!
人気観光地を歩いて1日観光!
ベイルートは歩いてたくさん観光しました。歩いて観光するのは大変ではありますが、観光地が固まっているので歩きやすいとも思いました!
モハメド・アル・アミン・モスク
「モハメド・アル・アミン・モスク」は、オスマン帝国の影響を受けた 2008 年建設のモスクです。高さ 48 m の青いドームが特徴。
ベイルートの多くの建物にはオスマン帝国とトルコの痕跡が残っています。それらの建造物の 1 つが「モハメド・アル・アミン・モスク」です。スルタン アハメッド モスクからインスピレーションを得たもので、国内最大のモスクです。
モスクの内装にはトルコの痕跡がはっきりと見られるそうです。 モスクのタイルはキュタヒヤ(トルコのタイルと陶器の街)で作られ、カーペットもトルコから運ばれまたそうです。
「モハメド・アル・アミン・モスク」の 周辺には正教会や何かの遺跡なども残っていました。歴史的に重要な物がこうやって残されているのは良いなと思いました。
Martyrs’ Square
「Martyrs’ Square」には、特にレバノン民族主義者を称える大きな像があります。もう少し海のほうに行くとあるんですが、写真がなかったので、この通りの写真を載せました。
大きなレバノンの国旗が掲げれらています。赤は勇気と犠牲を、白は石灰質の多い国土と平和と純潔を表しています。
中央はレバノン杉でキリスト教徒のシンボル。 この木でソロモンは神殿をつくり、フェニキア人は船をつくり、カルタゴに海洋植民地を築いた。とのことです。
国旗の中央にキリスト教徒のシンボルであるレバノン杉が描かれていますが、レバノン国民の6割はイスラム教徒なんです。
外務省のホームページによると18もの宗教が信仰されているようです。
また、1943年にフランスより独立したこともありフランス語話者もいるようです。
スルソーク宮殿とスルソーク宮殿
スルソーク宮殿は、1860 年にムーサ・サーソックによって建てられ、当時はベイルートで最も壮麗な邸宅の1つでした。しかし、2020年8月4日のベイルート港爆破事件によって爆風を受け破壊され、修復工事が進んでいました。
宮殿の庭園は、あらゆる種類のパーティーやイベント、特に結婚式に使用されていたそうです。
見たかったな〜
そして、スルソーク宮殿の向かいにあるのが「スルソーク博物館」です。ここも爆発事故によって窓ガラスがすべて破壊されたそうです。
レバノンの歴史をアートを通して学ぶことができる場所だそうです。
St. Nicholas Church
「St. Nicholas Church」は、スルソーク博物館をさらに南に行くとあります。
ギリシャ正教会で、内部は金が使われとても豪華。入りたかったのですが閉まっていたので入れませんでした。Googleマップに投稿されている写真を見てこの場所に来ました。
外観だけでもと思いパシャリ📸
Saint Elias and Saint Gregory the Illuminator Armenian Catholic Cathedral
「Saint Elias and Saint Gregory the Illuminator Armenian Catholic Cathedral」は、アルメニア教会です。先ほどご紹介した「St. Nicholas Church」はギリシア正教会なのでここは違う宗派の教会となります。
「Saint Elias and Saint Gregory the Illuminator Armenian Catholic Cathedral」は、1860 年に建設され、1950 年に再建されました。レバノン内戦中に被害を受けたこともありましたが、美しく修復されています。 内部は、真っ白な壁と素敵な祭壇があり、とても静か。あまり華美ではありませんが、それが魅力のひとつだそうです。
大聖堂はアルメニア人コミュニティにとって重要な場所となっています。
アルメニアはアジアとヨーロッパの間にあるコーカサス山岳地帯にある国で、旧ソ連の構成国でした。
Zaituna Bayで海沿いを歩く
今度は海沿いの「Zaituna Bay」を歩きました。レバノンは地中海に面した国なので、綺麗な海を楽しむことができます。モニュメントがあったり、シーフードレストランがたくさんありました。
Zaituna Bayは舗装された遊歩道になっているので、海を見ながらのんびり歩くことができます。
たくさんのヨットやスターバックス、レストランやプールもありました。
海沿いには綺麗なマンションが立ち並んでいました。爆風によって破壊された建物もあれば使っている建物もあります。
舗装された道にはベンチが点在したのですが、板が無くて座れないものが多かったです笑
そして、レバノン人のおじさまたちはランニングか魚釣りを楽しんでいました!本当に多くの方がしていたので、あれ、お仕事は?という感じで逆に心配になるほどでした笑
少年たちもこぞって魚釣りを楽しんでいました。
中東のパリと呼ばれたベイルート
かつてベイルートは「中東のパリ」と呼ばれました。
ベイルートの街にはお洒落な建物がたくさんあったので、写真を撮るのが楽しかったです。
出窓のスタイルとか可愛いですよね!
この写真は、ホステル近くの住宅街で撮りました。ベランダにグリーンがモサモサしているのが面白かったです。
ベイルートには北フランス発祥のブランジェリー「PAUL」もありました!市内に何店舗かあるみたいです。
マンホールの写真です。鳥の足跡みたいで可愛い。
イスラム教とキリスト教が共存する街
国民の6割がムスリムですが、キリスト教も多くの方に信仰されています。
その証拠に町中にはこのようにマリア像やキリストの像がありました。
なんか、日本のお地蔵様みたいに置かれていますよね!道の角にある感じとか似てる。
Downtown Beirutにあった歴史を学べる看板(ちょっと見にくいけど)
「Downtown Beirut」には、このような遺跡についての説明書きの看板がありました。
そして、その遺跡を活かして商業施設が建てられていました。
上の写真は、ビザンチンモザイクの遺跡について書かれた看板です。英語、アラビア語、フランス語の順で説明が書かれています。
今度は、床のタイルが発掘されて出てきた古代のタイル!△、L、Bが描かれたタイルがあるので探してみましたよ!
I♡Beirutのモニュメントがありました。そして、右端にあるドーム型の建物も遺跡です。
ベイルートはたくさんの遺跡が保存されていました!
爆風で廃墟と化したベイルート
今までご紹介してきた場所はすべて、2020年8月4日に起こった「ベイルート港爆発事故」の影響を受けました。
さらに、イスラエルの空爆により多くのレバノン市民が避難せざるを得ない状況です。BBC NEWS JAPANによるとイスラエルの空爆により19人もの市民が亡くなりました。(https://www.bbc.com/japanese/articles/ckg7npryz7yo)
世界情勢がどんどん変わり、私が見てきた景色がもう見られないというのは言葉にできないほど悲惨で沈痛な気持ちになります。
ベイルート港爆発事故から復興しようとしようとしていたベイルートが、今では私たち市民には何もできない状態になり悲しくてしようがありません。
世の中に、ベイルートにはこんな素敵な歴史ある建物や綺麗な海があったんだよというのがこのブログを通じて世界中の方に知っていただければと思います。
まとめ
今回の記事では、中東に位置するレバノン共和国の首都ベイルートについてご紹介しました!
ベイルートには歴史的重要な建物がたくさんあり、綺麗な地中海を見ながらお散歩することもでき、素敵な街だなと感じました。
今すぐには行くことができませんが、「ベイルートってどんなところだろう?」「行きたいな」と思ってくださる方に少しでも魅力が伝わっていると嬉しいです。
そして、世界中の人々が安心して暮らせる未来が早く来て欲しいと願うばかりです。
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